2014年10月27日
バッテリー動作時間の計測方法
バッテリー動作時間の計測方法
PCメーカー各社から2014年夏モデルの発表をしてきました。
この2014年夏モデルの特徴は、Windows8.1 UpdateのプリインストールとCPUがHaswell Refreshという現行CPUのクロックアップ版で全体的にマイナーアップデートの内容が強いですね。
その中にあって、ノートPCについてはDell 1564 ACアダプタ駆動時間のカタログ表記が今までと違った表記がされるのですよ。
このバッテリー駆動時間ってJEITA(電子技術産業協会)ってとこが策定した「JEITAバッテリー動作時間測定法」(現行はVer1.0 略して以下JEITA 1.0)という測定方法に沿った計測結果をカタログに表記しているのです。
ところが、実際のInspiron 1545 ACアダプタの持ちってカタログ表記のだいたい7割持てばいいところという感じですよね。
なんで、ここまでカタログスペックと乖離しているかというと、この測定方法の内容を見てもらうと何となくわかるかと思います。
このJEITA 1.0の計測仕様は大まかに書くと次のようになっているのです。
このように、JEITA 1.0に基づいた計測では、現在のノートPCのスペックや実際の運用にまったくマッチしてないのです。
もう液晶なんてフルHD(1920×1080)なんて当たり前。4K(3840×2160ドット)なんてものまで出始めているのに、この表示サイズはないですよね。
もともとこのJEITA 1.0の仕様が策定されたのが13年も前のことなんで、完全に今のハードウェア仕様に見合っているわけがないんです。
ということで、13年振りにJEITA 2.0として現状のハードウェアと使用環境に近い状態での計測仕様に見直されました。
という感じで、だいぶ現状に近い環境での測定にはなっているのでないでしょうか。
実際のバッテリー持ちがカタログ値と違いすぎてガッカリさせられることも減ってくるでしょう。
しばらくは混乱を防ぐ為に、カタログでは当面(一年間ぐらい)は1.0と2.0を併記するようですね。
実際購入を検討する場合にDell 1555 ACアダプタ駆動時間がポイントとなる人は、2.0の数値を参考にするようにしてください。
今回13年ぶりにアップデートしたJEITAバッテリー時間測定法ですが、ハードウェアや使用環境の変化が激しいデバイスであるので、消費者の利益を守る意味でもせめて3~4年サイクルで見直して欲しいところです。